小児心臓血管外科部門は、小児循環器専門医、心臓血管外科専門医の近田正英と心臓血管外科専門医の小野裕國が主として治療にあたっています。
新生児心疾患から成人先天性心疾患まで、新生児科、小児循環器科、循環器内科、産科と連携して対応しております。新生児心疾患は妊娠中の胎児期から胎児心臓超音波で経過観察を行い、出産管理を行って対応しています。小児期の心疾患に対しては、無理のない無輸血開心術、低侵襲手術を行っております。入院期間は通常1-2週間で、通院状況により柔軟に対応致します。成人先天性心疾患は最近増加傾向であり、専門外来を開設し、小児循環器科、循環器内科、心臓血管外科で協力して治療にあたっています。
カテーテル治療で根治可能な方は、専門病院をご紹介しております。不整脈や三尖弁閉鎖不全症を合併した方、カテーテル治療に不安を感じる方は、開心術を受けて頂きます。入院は1週間でなるべく小さな傷で手術を行っています。乳児以外の方は可能な限り無輸血手術を行っています。
カテーテル治療は本邦では行われていません。カテーテル検査を受けていただき、手術適応と判断された方は、開心術が必要となります。入院は1-2週間で、退院後頻回に通院する必要がない状態で退院となります。
新生児期、乳児期早期にチアノーゼが強い場合は、シャント手術が必要になります。根治手術は1歳前後で受けて頂きます。入院期間は2週間前後です。
新生児期に肺動脈絞扼術を受けて頂き、1歳前後で根治術を受けて頂きます。入院期間は2-3週間です。
状態により、肺動脈絞扼術かシャント手術を新生児期、乳児期早期に受けて頂きます。Glenn手術という機能的根治術の前の姑息手術を6か月から1歳までに受けて頂きます。機能的根治術のFontan型手術は、2歳前後になります。